春から初夏に急増!くしゃみや咳で力が入る。止めようとして身体が緊張する。周囲を気遣い前傾姿勢に…「季節性アレルギーこり」

「季節性アレルギーこり」とは

「アレルギー体質」の人の症状

アレルギー症状以外にも倦怠感や背中、腰などのこりや痛みが
  • 20代 大学生 男性
    アレルギーと診断されたのは小学校五年。既に10年です。春から初夏は憂鬱です。鼻づまりがひどく呼吸がしにくいから眠りが浅い。結果的に身体が疲れて肩こりや背中がこります。

  • 30代 サラリーマン 男性
    小学生のときに鼻づまりがひどく、母と耳鼻科に行き診断されました。くしゃみが連続しておこることで腹筋とか全身の筋肉痛に。くしゃみをすると背中もこわばります。寝付けないので疲れもとれません。花粉の時期は首から頭は常に痛重いです。

  • 40代 サービス業 女性
    春から初夏は結婚シーズン。咳やくしゃみを止めておかなければならないので、むしろ身体に力が入ります。止めておくのはとても緊張するものです。身体がとても疲れ肩や背中腰が痛いです。

  • 20代 会社員 女性
    学校も会社も皆勤賞の私ですが、春から初夏にかけてのこの季節はあまり良く寝られないので朝起きるのが辛いです。倦怠感が一日続き、背中が痛いです。

「その原因となっているのは

アレルギー性呼吸器疾患は世界的に増加。春から初夏は冬の乾燥で荒れた粘膜を、花粉や黄砂、PM2.5 が刺激し、咳やくしゃみが誘発されます。

「アレルギー疾患は世界的にも、国内でも年々増加傾向にあります。冬の間は空気が乾燥して喉や鼻の粘膜が荒れてしまいます。加えて3~5月にピークを迎える花粉や黄砂、PM2.5が刺激になり、咳やくしゃみなどの症状が出やすくなります。特にアレルギー体質のある方は注意が必要です」 と指摘するのは、呼吸器専門医でアレルギーに詳しい池袋大谷クリニック院長 大谷義夫先生です。
咳やくしゃみが続くと、疲労や寝不足、息苦しさや身体のこりなど、全身症状につながることがあります。患者様からは、夜中じゅう咳をして筋肉痛になった、関節痛になった、背中が張って痛いと訴える方も多くいます」と解説しています。

咳は1回2Kcal。夜中布団に入ってから止まらなくなることも。仕事場や学校で咳やくしゃみで周りに迷惑をかけていないか不安からストレスに。

「一般的に、1回咳をすると2Kcalのエネルギーを消費すると言われています。100回咳をすれば200Kcalで、ご飯お茶碗約1杯相当のカロリーに相当します。このことからも咳が続くと体力を消耗することがわかります。また夜中に咳が出る方も多く、それが原因で睡眠不足を誘発します。さらに近年咳エチケットなどが浸透したことで、自分の咳やくしゃみが周りの人の迷惑になっていないかと気になってストレスの原因にもなります。静かな場所や電車内で咳やくしゃみを無理に止めようとして身体に力が入る人も多いようです」と解説しています。

池袋大谷クリニック院長 大谷 義夫先生

東京医科歯科大学呼吸器内科医局長等を経て、2009年に池袋大谷クリニックを開業。呼吸器とアレルギー領域の診療に特化。患者に寄り添ったわかりやすい診療を心がける一方、専門医として治療の質にもこだわりがある。多数のテレビや雑誌などメディア出演。

「季節性アレルギーこり」のおこるしくみ

春から初夏の咳やくしゃみで起こる血行不良とこりは「季節性アレルギーこり」かも?背中の筋肉がこると、呼吸を助ける筋肉の働きも衰え酸素が取り込みにくくなります。

大谷先生によると「咳やくしゃみをする時、全身に力が入り、自然と前傾姿勢となって首や肩、背中回りの筋肉がこわばります。さらに咳やくしゃみが続くと常に前傾姿勢となります。そうすると体の全面にある肋骨周辺の筋肉(肋間筋)は、使わない状態が続きます。この肋間筋は、肋骨を拡げたり狭めたりして呼吸運動を行う筋肉です。この筋肉が衰えると肺は大きく膨らみにくくなり、酸素の取り込み量も少なくなるので、息苦しさや酸素不足による血行不良で身体のこりを感じやすくなります。この状態は『季節性アレルギーこり』といえます」と解説しています。

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